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運営チーム サポーターチーム 河村完さん

彦根出身の河村さんは、お仕事で各地を転々としたのち、最終的に40年前に草津に越してこられました。草津川跡地プロジェクトも初期から関わっていらっしゃいますが、最初は市民活動に興味がなかったと語る河村さんに、活動に関わるようになったきっかけや草津川跡地への思いを伺いました。

草津川の思い出

生まれは滋賀県の彦根なので、子どもの頃に草津川で遊んだことはありませんでした。

仕事の関係で草津に住むようになり、そこからは草津川が身近な存在になりました。草津川は天井川でしたから、台風や大雨の時は水が溢れそうで怖かったことを覚えています。草津川は散歩などができる唯一の場所だったので、時々行っていました。しかし、普段は水が少し流れているぐらいで、草も茂っていましたので、あまり環境はよくなかったんですよ。夜はちょっと危ない感じがありました。

草津川跡地プロジェクトに関わる前

私はもともと草津の商店街を含めたまちなかの活性化に興味があり、活動していました。

まちなかの細かいところを調査しようとすると、グループでは動きにくいのでひとりで動き回っていました。自分で交通量調査もしましたし、例えば路地にある飲み屋さんのような昔ながらの雰囲気を残したいなど、「路地からはじまるまちづくり」との思いで、仕事を退職してから5年くらい活動していました。

草津川跡地プロジェクトとの出会い

草津川跡地プロジェクトには構想のときから参加していました。最初は草津川跡地を道路にするという案もありました。草津川跡地を利用すれば市内の東西の交通が便利になると考えていたので、私は道路にすることに賛成していました。しかし、市民のみなさんとの話し合いの結果、道路にするとせっかくの自然が壊されてしまうし、騒音などの問題もあり、道路ではなく公園として活用することになりました。今、草津川跡地公園ができたことで、このあたりは随分雰囲気が変わりました。きれいな公園になったので、私の町内の人も、周りの町内の人も、お年寄りも子どもも喜んでいます。公園になってよかったなと思っています。

くさねっこカレッジでのワークショップの様子

自身の活動の変化

草津川跡地プロジェクトに参加した当初はランドスケープデザインや設計などのハード面に興味がありましたので、市民活動の話には戸惑いがありました。もともと個人で活動するほうが性に合っていて、みんなで活動するのがあまり好きではなかったのですが、草津市のシンボルである草津川跡地のプロジェクトに関わるのであれば何かしようと思い、活動に参加することにしました。

絵を描くのも、ひとりでどこかに行き、自分が良いなと思ったところで描くのが好きだったんです。しかし「くさねっこ」でお絵かきプログラムを企画して実施することになり、子どもたちと一緒に絵を描きながら遊んだりするうち、人と交流しながら絵を描くことも楽しいなと思うようになりました。また、プログラムをすることで今まであまり交流がなかった人と話すきっかけができたこともよかったです。

社会実験で実施したスケッチプログラムの様子

最初はお絵かきプログラムを実施していたので、パフォーマーとして活動をしていました。しかし、自分がプログラムをやっているとそのことだけに集中してしまうので、サポーターチームのメンバーとして活動したほうがいろんな人と知り合いになれると思いました。今ではサポーターチームのメンバーとして、イベントの時に参加している市民の安全を守る、例えば夏場は熱中症にならないように注意を促すなど、イベントを支える活動をしています。

くさねっこDAYでは、サポーターとして草津川跡地の紹介もされました

最近は、歳を重ねてきて、どこかにでかけて絵を描くなど、もっと自分のためだけに時間を使いたいという思いもあり、「くさねっこ」から少し距離を置こうかなと思っていました。しかし皆さんとこれまで一緒に活動してきた思い出があるので、そう簡単には離れることはできません。「くさねっこ」にはまだまだ未練があります。

今後の活動について

今後は若い人たちを呼び込んだり、いろんな機会をつくって若い人たちがもっと立ち寄れる公園にしたいですね。そしてもっと興味を持ってもらって、若い人たちと一緒にイベントをやれたらいいなと思っています。大々的にやるのではなく、少しずつゆっくりでいいから、一緒に活動できればいいなと思っています。